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「だっちゃ通信員」日ごろの関係づくりが大事/NHKラジオの杉尾アナをゲストに第1回LOCAL MEDIA HUB

 地域メディアについての実践のハブ(中心)を目指す「LOCAL MEDIA HUB(ローカル・メディア・ハブ)」の取り組みが2018年1月25日、仙台市若林区新寺2丁目の「TOHOKU MEDIA BASE」で始まりました。

第1回目のゲストはNHK仙台放送局放送部アナウンサーの杉尾宗紀さん。杉尾さんは平日午後5時からNHKラジオ第1で放送される人気番組「ゴジだっちゃ!」のパーソナリティを務めています。「だっちゃ」は断定や同意を意味する仙台地方の方言。鳥取や新潟などでも使われるそうです。「ゴジだっちゃ!」は「宮城100%井戸端ラジオ」を合言葉に、宮城県内40人の「だっちゃ通信員」のネットワークを生かしています。ソーシャルメディアが普及するに伴い。地域との距離を近づけ、関心のある人々の参加を促すメディアづくりが注目されていますが、実際に取り組んでみると、課題や悩みも多いもの。「だっちゃ通信員」ならではの秘訣や思いをお聞きしました。

1995年の阪神淡路大震災もアナウンサーとして経験している杉尾さんは、東日本大震災の際、「視聴者に伝えるべき情報が思うように確保できなかった」ことに、いまだに複雑な思いを抱いているようです。東日本大震災直後、道路や通信手段が壊滅的な状況に陥り、ガソリンも不足したため、取材チームが被災地に向かうことさえ困難でした。「だっちゃ通信員」の仕組みは、多くのメディアが経験した東日本大震災の教訓を踏まえ、地域からの情報発信に熱心な人たちとのネットワークを日ごろから作っておくために考え出されました。

「スマートフォンやソーシャルメディアを使いこなす市民とのネットワークを作れなければ、老舗のメディアといえども生き残れない」

「そのためには日ごろから関係を築き、いざというときに身の回りの出来事について情報を発信してもらえるようにしたい」

「LOCAL MEDIA HUB」は、動画を活用したさまざまなメディア事業に取り組むNPO法人メディアージの主催。ニュースサイト「TOHOKU360」を運営する合同会社イーストタイムズが共催しています。杉尾さんのようなローカルメディアの現場で活動する人々をゲストに迎えて、不定期で開かれます。

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