「ビジネスマンデー」は毎週月曜の夜に、さまざまなセミナーや講演会などを開くものです。第1月曜日は「ローカルメディアネットワーク」と題して、地域の視点で次世代の情報発信について考える趣旨です。「ローカル」「メディア」「ネットワーク」と、いずれも多くの意味と内容を含みます。議論や検討のしがいもあるというものです。
この日のゲストは昭和女子大人間社会学部現代教養学科准教授の清水真さん(現代社会論、マス・コミュニケーション論)と、日本におけるモンゴル研究の専門家、同大大学院生活機構学研究科教授のフフバートルさん(社会言語学と地域研究)でした。
今から15年ほど前、地方新聞社がインターネット分野にかかわるようになってまだ間もないころに、わざわざ仙台までやってきて「新聞社とインターネット」について、インタビューしてくれたのが清水さんです。
2005年には「ニュースサイトの利用に関するアンケート」で連携させていただく機会もありました。アンケート結果は河北新報の「Web日誌」をご覧ください。
http://www.kahoku.co.jp/staff/backnumbers/20060111.htm
個人的には非常に愉快だったのですが、登録制を採用していた河北新報のウェブサイト経由の回答率が、他の新聞社の回答率に比べてあまりにも高く、バランスのとれた調査を目指した清水さんら研究チームにとっては、少々困った事態だったかもしれません。
清水さんに初めてお会いした当時、インターネットは日本でも急激に浸透しつつありました。通信や映像の分野で、ネットに強い関心を持つ専門家は何人かいましたが、新聞社やジャーナリズムの事情を踏まえて議論できる人はほとんどいませんでした。やむを得ず、手当たり次第に米国の現場取材を始めていました。そこに現われた清水さんのチームの熱心さが若干の孤独感を吹き飛ばしてくれたのを思い出します。
写真は昭和女子大の学生さんたちも参加した「ローカルメディアネットワーク」(2015年9月7日夜)