スマホで多くの情報を読むようになって思うのは、確かに個性豊かだけれども、冗長でまどろっこしい文章が多いことです。何を言いたいのかが分かりにくい。大きな画面でなら、何とかついていけても、スマホではチト苦しい。
スマホがもう少し普及した段階でのニュースや情報の編集についてあれこれ考えていたら、新聞特有記事の書き方-事実表現に必要な要素を早め早めに書く技術のことが気になりだしました。
一般に「逆三角形」などと呼ぶこの書き方を、そのまま真似しようといいたいのではありません。下手をすると、日本語としては潤いのない、退屈な文章になるおそれがあります。
「逆三角形」がどんなものかは、ちょっと注意すれば分かります。そのスタイルがいささか特異なだけで、決定的なウルトラCが潜んでいるわけでもありません。それでも、読み手が必要とする要素を簡潔に、なるべく早い段階で書いてしまうのは、やはり重要なポイントです。
個人的にもオンライン特徴を生かすために、あえて長文を書くことも多いのですが、どうしても、粘り強く付き合ってくれる読者を念頭に置いてしまいます。書く側のわがまま勝手です。新聞記事の書き方を含め、オンラインならではの、多様で、なんでもありの「逆三角形」の研究が必要かもしれません。