ちょっと時間がたってしまったし、結局、結論めいたことは何も言えていないけれど、とりあえずしっくりくる論考です。
http://wired.jp/2016/01/03/page-views-dont-matter/?utm_content=bufferb896d&utm_medium=social&utm_source=facebook
地方新聞社でネットを仕事することになった関係で「ページビュー(PV)」には関心を払ってきましたが、PVを意識的に増やすウェブサイトの作り方なんてものがまかり通っている世界でもあります。金の流れや予算消化の理由を説明する要素にはなりえても、情報の価値とは明らかに切り離された議論です。情報の価値と断絶したところでいくら考えたり操作したりしても、意味はないのではないか。
地方新聞社出身でもあるせいか、もともと「多くの人が見るものに価値がある」という前提自体に懐疑的です。人に知られていない事実にこそ意味があるんじゃないか。報道って、本来はそういう価値を追求するのが仕事なんじゃないか?
だから、誰もが喜ぶ「ランキング」だって、ネット利用者としては一度も参照したことがありません。「ランキング」をウェブで見るころには、テレビやラジオ、新聞であらまし知っていますから。「誰にも読まれないけれど価値あるニュースランキング」を運営してくれたら訪問します。きっと。