あるイベントを取材したら、某新聞社の…

あるイベントを取材したら、某新聞社の古い新聞記事が資料として紹介されていました。重要な出来事を時系列で追えるのはもちろんいいことなのですが、記事の見出しが実態とかけ離れている点が、出来事の背景や意味を理解するのを妨げているようでした。新聞を売るため、読者を引き付けるための見出しづくりが盛盛んに行われていた時代のことではあります。
長い間、新聞社で仕事をしていると、「新聞の一面は歴史を記録する」といった、力の入ったセリフを一度ならず耳にするものですが、後世の人々や研究者が、新聞報道と実際の出来事の距離をいちいちはからなければならないのも、それはそれで大変なことです。